ストレスチェックの結果は会社や上司に見られてしまう?

ストレスチェックの結果は会社や上司に見られてしまう?
ストレスチェックの結果は会社や上司に見られてしまうことになるから、安心して本音を回答できないと思っている人もいるかもしれません。
確かに、会社において収集されたり作成されたりする情報や資料は、原則的には会社に権利があるわけで、一般論としては会社が自由に閲覧したりすることができるに決まっています。
しかしこれをストレスチェックに適用しては宜しくない事態に陥るのは明らかです。
自分が高ストレス状態にあると分かれば人事評価に影響するのではないかとか、上役に良く思われないのではないかとビクビクした状態で、自分の思ったとおりのことを正直に回答できるはずがありません。
これではチェックの意味がありませんので、法律上も保護がなされています。
結果が分かるのは本人のみであって、会社や上司は本人の同意がない限りは情報共有されることはありません。
もちろん、無理やりに同意を求められるようなこともありませんので、安心して本音を回答してください。
ストレスチェックの結果を開示すべき範囲は?
ストレスチェックの結果は、とても高度なプライバシー情報と言えます。
万が一、人事権に影響するようなことがあれば、逆にストレスの原因になる恐れがあります。
そこで本人の同意がなければ事業者に開示してはいけません。
実施にあたっては、人事権のあるものが関与できないように定めているのも、そのためです。
だから原則として、秘匿すべきであるというのが、ルールとなります。
本人が同意した場合には事業者に対して開示することが許されます。
この場合もストレスチェックの結果そのものを伝えるのではなく、高ストレスのものがいて面談指導を必要とする者がいたなどの情報にとどめましょう。
面談指導の内容も伝える必要はなく、本人と産業医の間だけでやり取りされることになります。
本来のストレスチェックの目的が、職場改善に改善に役立てるためなので、それを超えての情報は不要と言えます。
誰がどんなことを答えたかなどを詮索するような必要がありません。